これから訪問美容師を目指そうと考えている方の中に、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
訪問美容師は、高齢化社会が進む日本で今後さらに需要が見込まれている職業です。ここでは、訪問美容師として働く方法やメリット・デメリットを解説していきます。
この記事を読めば、訪問美容師として働くにはどのように動き出せば良いのかが理解できるので今後のキャリアプランを立てやすくなりますよ。
訪問美容師とは、主に美容室に行くことができない高齢者や身体が不自由な方に対して、カラーやカットなどの施術を行う美容師のことを指します。
介護施設やお客様のご自宅を訪問してその場で施術を行います。
美容師としての技術はもちろんですが、身体の不自由な方や障害をお持ちの方が主な利用者さまなので、コミュニケーション能力や介護面でのスキルも求められます。
訪問美容師になるには、美容師免許を持っている人であれば誰でもなることが可能です。免許は、厚生労働省指定の美容専門学校に入学して美容の知識を学び、国家試験(実技・筆記)に合格することで取得できます。
しかし、訪問美容サービスを利用される方の中には、身体が不自由なお年寄りの方やお話がスムーズに行えない方もおられます。
介護の資格を取得すれば、身体が不自由な方に対して適切なサポートをしながら施術ができるので、介護施設職員や利用者のご家族からの信頼と安心に繋がります。
ここでは、必須資格ではないですが、訪問美容師が持っていると役立つ介護の資格を紹介していきます。
介護職員初任者研修とは、介護の基礎から応用までの知識とスキルを習得することができる資格です。この資格を習得することで、介護の基礎知識が身に付くので訪問美容師の仕事で活かせられます。
- 資格は、スクールに通って10科目計130時間の研修を受講して、全過程終了後の筆記試験に合格することで取得できます。
これから介護職に就こうと思っている人がまず初めに受講することが多い入門資格なので、勉強のためにも資格取得すると良いでしょう。
師・理容師免許を習得している者を対象としており、訪問理美容師として働きたい方が資格取得を目指します。
介護の基礎知識から身体の不自由な方や寝たきりの方のカットやシャンプー技法まで学ぶことが可能です。
- 自宅学習と2日間の実技講習の学習プログラムで資格が取得できます。
一般社団法人 日本訪問福祉理美容師協会が認定する「訪問福祉理美容師」という資格です。受講は、国家試験に合格して理美容師免許をお持ちの美容師・理容師が対象です。
- 福祉・介護・医療などの基礎知識から高齢者とのコミュニケーションの取り方まで、訪問福祉に関するさまざまな知識を1日かけて学びます。
訪問理美容で使用する道具はサロン勤務の頃と比べて異なるので、必要な道具や使い方をしっかりと理解しておくと、どのような現場の仕事でも焦らずに対応することができますよ。
いざ、訪問美容師になりたい!と心を決めても、どのように動き始めていけば良いのか迷うと思います。
訪問美容師として働くには、開業してフリーランスとして働くか企業に雇用されて働くかの2択になります。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1つ目は、雇用されているサロンから独立をしてフリーランスの訪問美容師として働く方法です。
個人事業主として働いていくための開業の手続きは、税務署で行います。開業届を提出するタイミングで、確定申告をする際に必要な青色申告の提出書類も併せて提出しておきましょう。
自宅か事務所を拠点に活動し、依頼があったお客様の自宅や施設に訪問して施術を行います。
2つ目は、訪問美容サービスを行っている企業に属して働く方法です。
正社員からパートまで、さまざまな働き方を取り入れている企業もあるので、自分に合う勤務体制で働くことが可能です。
拘束時間が選べるので子育てが落ち着いたママさん美容師や、ブランクがあるが再スタートしてみたい美容師の方は、企業に属して訪問美容師になる方法がおすすめです。
訪問美容師として働くメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
ここでは、訪問美容師として働くメリットを解説していきます。
外出が困難な方への訪問美容サービスは、一般的な美容室での施術とは大きく異なり介護面でも気を遣いながら施術を行います。
そのため、体力面の負担もありますが利用者からの「ありがとう」という言葉が活力となり、やりがいに繋がります。人のために何か役に立つ仕事がしたい方には、ぴったりな素敵な職業ですよ。
今後もさらに高齢化社会が進んでいく世の中で、美容室に行きたくても行けない方がいつものプロの理美容サービスを自宅や施設で受けられる事は、とても素晴らしい事です。
利用者にとって、とても魅力的で便利なサービスを提供できる訪問美容師の需要が高まっていくのが予想できます。
フリーランス訪問美容師の場合は、独立をしてもお店を持たない働き方なので、内装工事費や家賃の負担が無いので初期費用を抑えることができます。
一般的な美容室を開業する場合の資金が約1000万円必要なので、それに比べるとフリーランス訪問美容師の開業は初期費用の負担が少ないので思い立った時に独立することが可能です。
デメリット
ここでは、訪問美容師として働くデメリットを解説していきます。
一般的な美容室では、集客サイトに掲載するかSNSやホームページで発信するとそれを見て興味を持ってくれたお客様が来店して下さりますよね。
一方で訪問美容師の場合は、企業に雇用されていると企業側が売り込みや集客活動を行ってくれますが、個人で活動する場合は自ら売り込みを行う必要があるのです。
在宅者支援事務所や介護施設などに、名刺を持って挨拶をしに行きます。企業と業務委託契約するパターンと異なり個人相手ではすぐに契約して貰えるケースが少ないので、コツコツ地道に売り込みを行いましょう。
サロン勤務と訪問美容師の働き方の大きな違いは、施術を提供できる対象者です。
誰でも訪問美容サービスを受けられるのではなく怪我や病気で外出が困難な方や高齢者・介護が必要で外出が困難な方などが対象です。
- そのため、依頼を受けたら施術を行う前に必ず健康状態を確認します。
一般的なサロンでは、カウンセリングはお客様と美容師の1対1で行うことが多いと思いますが、訪問美容師の場合は利用者のご家族や施設職員の意見や要望も聞きながら進めていきます。
- 3者の要望を上手くまとめながら仕上げていく必要があります。
また、訪問美容師とサロン勤務美容師の違いとして介護やスキルが身についているかどうかが挙げられます。介護の資格を取得するのは必須ではありませんが、訪問美容師として働くのであれば必然的に必要となります。
本記事では、訪問美容師として働く方法やメリット・デメリットを解説しました。
身体の不自由な方や怪我をして長期間美容院に行けない方にとって、身なりを整えられる訪問美容サービスはとても需要があります。
美容師として第2のキャリアプランを考えている方やブランクがある方、訪問美容師として再スタートするのも素敵ですよ。
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