- 「美容学生の学校生活ってどんな感じ?」
- 「1年生では、どんな事を学ぶの?」
これから美容学生になる方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、入学してからの学校生活の流れを1年生編として1年間の学校生活について詳しく解説していきます。
筆者の体験談も含めて解説していきますが、授業内容や学校行事については通う学校によって異なるので参考程度に見てくださいね。
国家試験科目の授業がすぐに始まる
入学してからすぐに国家試験科目の筆記と実技の授業が始まります。筆記に関しては、国家試験科目の5つの科目全てを1年生のうちから学び始めます。
実技に関しては、3つの試験科目のうちカット以外の授業が始まります。
授業の進め方は学校のカリキュラムによりますが、私が通っていた学校で本格的にカットの授業が始まったのは2年生に上がってからでした。
筆記科目
国家試験の試験科目となるのは大きく分けて以下の5科目です。美容師は、カットやカラーなどの技術だけでなく美容に関する専門的な知識も学ぶ必要があるのです。
- 関係法規・制度および運営管理
- 衛生管理
- 保健
- 香粧品化学
- 文化論および美容技術理論
では、それぞれ内容を見ていきましょう。
美容師にかかわる法律を美容師法と定められており、美容師法についての知識や美容師免許に関する知識を学びます。法律の勉強なので難しく思われがちですが、よく文章を読んで理解して覚えることが大切です。
お客様の髪の毛や頭皮に直接触れて施術を行う美容師は、衛生管理の知識はとても重要です。主に、ハサミやコームなどの消毒方法や感染症の種類などを学びます。
人体の名称や構造・皮膚について学びます。保健に関しては覚える単語が多いので、何回も復習して頭に入れる必要があります。
香粧品に含まれる成分について学びます。カタカナの単語が多いので、覚えるポイントを見つけて効率よく覚えていきましょう。
美容の文化論とは、明治時代から現代までの美容文化について学びます。昔のヘアスタイルや当時の技術を知ることができるので新鮮で楽しいですよ。
実技科目
実技科目は、以下の3種類です。
髪の毛の長さが、上から下にかけて長くなっていくレイヤースタイルがカットの試験課題です。全体のつながりや左右のバランスが重要となります。
ウィッグにローションをつけて、頭全体がウェーブスタイルになるように、コームとピンを使って作ります。ウェーブのバランスやピンカールを作るのが難易度が高いので、何度も練習が必要です。
パーマを行う時に、髪の毛にロッドを巻き付ける技術をワインディングと言います。国家試験では、ウィッグ全頭をサイズの異なるロッドを使用して、タイム内に巻き終えます。
夏休みは約1ヶ月間ある
美容学生にも、中学校や高校の頃と同じように、7月末から8月末頃までの約1ヶ月間の夏休みがあります。
私が通っていた学校では1年生の夏休み期間中に、気になるいくつかの美容室に生徒自身が電話をしてサロン見学に行く宿題がありました。
本格的に就職活動を始めている生徒はまだ少ないですが、サロン見学を通して卒業後の働いている姿を想像し始めた時期です。
夏休み中も、学校で自主レッスンをすることができたので苦手な技術を先生に教えてもらいに行ったりアルバイトをしたりして過ごしました。
2年生の夏休みに比べて1年生の夏休みのほうが、国家試験や就職に対する気持ち的にも余裕があるので、遊べるときに遊んでおく事も大切ですよ。
2学期から選択科目の授業が始まる
私が通っていた学校では、1年生の2学期からヘアデザイン科・ブライダル科・メイク科・エステ科・ネイル科の5つの専門科目の中から1つ選んで学ぶ事ができます。
2年間で300時間、自分が興味のある専門の授業を受けることができ、授業を通して資格も取れるので、専門技術もできる美容師になれるのです。
髪の毛を触るのが好きで美容師を目指している生徒もいれば、着付けやネイルにも興味がありヘア技術と並行して専門技術を取得して、ネイルやエステ・ブライダル業界へ就職する生徒もいます。
定期的に校内コンテストがある
通う学校によってはアップスタイルを学ばない可能性もありますが、私が通っていた学校は全生徒がアップスタイルを基礎から学びました。
日本髪や夜会巻きのようなアップスタイルを1年生の間に8種類学び、それぞれ校内コンテストがあるので毎日レッスンに励みます。
年に2回ほど2年生と合同で行う校内コンテストがあったり、希望者は外部のコンテストに参加できたりするので、国家試験科目以外の技術にもチャレンジする機会があります。
まとめ
本記事では、1年生の1年間の学校生活について、授業内容や学校行事について解説しました。
1年生の間は、2年生に比べて気持ちの面やスケジュールの面でも余裕があります。
そのため、国家試験科目のレッスンも始まりますが、自分が学んでみたい専門技術に時間を費やしてみてもいいかもしれないですね。
美容学生の2年間は、卒業してから本当に貴重な時間だったんだなぁと実感するので、興味がある事にはぜひ前向きにチャレンジしていってくださいね。
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