フリーランス美容師は料金設定ができるの?現役美容師が徹底解説

これからフリーランス美容師に転向しようと考えている方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

フリーランスとして仕事を始めるにあたって、初めに自分の施術料金を決める必要があります。定期的に料金改定を行うのは難しいので、初めの料金設定がとても重要になります。


本記事では、フリーランス美容師の料金設定について現役美容師の筆者が詳しく解説していきます。

この記事を読めば、施術料金を決める際に何に気を付ければ良いのか、どうやって決めれば良いのかが理解できるので適正な価格で料金を設定ができますよ。

フリーランス美容師は料金設定ができる?

フリーランスになるとさまざまな事柄の決定権が自分にあり、その中の1つが施術料金です。

フリーランス美容師の働き方は主に「業務委託・面貸し・シェアサロン勤務」の3つ。それぞれの働き方によって、料金設定に関して多少の違いがあります。

自分で料金設定が「できる」働き方

まず、この中から自分で自由に料金設定ができる働き方は、面貸しシェアサロン勤務です。

面貸しとシェアサロン勤務の場合は、自分で集客から施術まで行うので自由に料金設定ができるのです。

  • しかし、売上がそのまま全て手元に残るわけではなく、材料費や広告掲載費などの経費や、シェアサロンを利用している場合には毎月の利用料を支払う必要があります。

その必要経費分を差し引いて手元に残る額が黒字になるように、施術料金を考えなければなりません。

自分で料金設定が「できない」働き方

一方で業務委託として働く場合は、すでにお店側が設定している料金でサービスをお客様に提供します。

売上から歩合に応じて報酬が貰えるので、自分で施術料金を決める必要はありません。

フリーランス美容師の施術料金の決め方は?

自分がお客様に提供する技術やサービスを、どのくらいの金額で設定すれば良いのか悩みますよね。美容師の施術料金とは、お客様にサービスを提供してその対価として頂く報酬です。

フリーランス美容師はサロン勤務の頃とは異なり、全ての施術を最初から最後まで自分1人で行うマンツーマン施術になります。

受付からお見送りまでの間、居心地の良い空気感の提供や細やかな気配り、高レベルな技術を提供しなければなりません。

  • そのためお客様は、料金の差異で美容師を選ぶよりも、しっかりと丁寧に施術と接客を行ってくれる人を求めて来店される事が多いです。

多くのフリーランス美容師の中から自分を選んで貰えるように技術を磨いて、自分が提供する技術や接客の価値に見合った適正な料金設定を行いましょう。

フリーランス美容師が料金設定する際の注意点やポイントは?

ここでは、フリーランス美容師が料金設定をする際に気を付けておきたい注意点やポイントを、いくつか紹介していきます。

経費や月額利用料を考慮して決める

フリーランス美容師には、お客様の施術に使用する材料費や自身の保険料などの支払いが毎月あります。また、シェアサロンで勤務している方は、月額利用料も売上から差し引きされていますよね。

自分が毎月どのくらいの収入が欲しいのかを決めて、毎月の固定費と変動費を計算して合わせた金額が、売上として上げなければならない金額になります。

その金額を売り上げるためには、1日何人のお客様を担当して、いくら売り上げれば良いのかが割り出せると思います。

  • 欲しい収入額を決めてから、出勤日数・客数・経費・月額利用料などを考慮して施術料金を決めれば、毎月の収入が自分がイメージしている額になりやすいです。

自己分析して自分の価値を知る

フリーランス美容師として軌道に乗るには、他の美容師とは違う強みをアピールしていく必要があります。

全ての技術を万遍なく得意な美容師も素敵ですが、何か1つの技術に特化している美容師のほうがお客様から見つけてもらいやすくなります。

美容室は、コンビニの数より多いと言われているので多くの美容師の中から”あなたにお願いしたい”と選んでもらう必要があります。

  • 自分は何が得意なのか、他の美容師よりも優れている技術は何か、自分と向き合って自己分析してみましょう。

自分の技術に価値を感じることができ、しっかりと自己ブランディングができれば、その技術を求めているお客様が必ず来てくれます。

お客様が満足いくサービスと技術を提供できれば、どのような料金設定でも、自分の技術を求めてきてくれるようになります。

多少高めの料金設定だとしても納得して喜んでくれるように、自分の技術力を高め続けることは大切です。

安く設定しない

フリーランス美容師が、1人で1日にこなせるお客様の人数には限界があります。そのため、低価格美容室のように施術料金を安く提供して多くのお客様に来店してもらう方法はおすすめしません。

体力勝負となり身体への負担が重くなるのと、時間に追われてお客様へのサービスの質も低下してしまう可能性があるからです。

しかし、まだ自分の技術に自信がなく料金に見合ったサービスを提供できないのであれば、気持ち低めの価格帯で設定しても良いのかと思います。

先ほども話した通り、フリーランス美容師にとって「お客様からこの人に施術してもらいたい」と思って貰うことがとても大切です。他の美容師との違いを実感して頂けるように、常に上質なサービスと技術を提供する必要があります。

  • また、初めの料金設定で安く設定してしまうと値上げをするタイミングが難しくなります。価格を下げるのは、お客様にマイナスイメージを与えないですが、価格を上げることは非常にリスクが高いです。

値上げをする明確な理由をお客様にお伝えする必要があるので、ご理解頂けないと失客に繋がる可能性もあります。

地域のサロンや周りの美容師を参考にする

さまざまな年齢層の方が集まる中心街のサロンと、住宅が建ち並ぶ郊外のサロンとでは、施術料金に大きく差異があります。

地域によって家賃や客層もさまざまなので、これらを考慮して適正な料金設定にしているサロンや美容師が多いです。

そのため、自分が勤務するサロン内で一緒に働いている他の美容師の料金や、地域のサロンの料金を調べて参考にしましょう。

  • 必ずしも周りと同じような価格帯にする必要はありませんが、あまりにも他のサロンや美容師との料金の差異があると、集客やリピート率の向上が難しくなる可能性が高まります。

まとめ

本記事では、フリーランス美容師の料金設定について詳しく解説しました。

フリーランス美容師には、自分の施術料金を自由に決める事ができる大きなメリットがあります。1度決めた料金は、安易に変更する事が難しいのでさまざまな事に考慮して慎重に設定しましょう。

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