これからフリーランス美容師になる方や、現在フリーランス美容師として活動している方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
顧客の数が増えてくると、予約管理や顧客管理が大変ですよね。
本記事では、フリーランス美容師の予約管理の方法を現役美容師の筆者が解説していきます。予約システムを導入するメリットやおすすめの予約管理システムも併せて紹介していきます。
サロンで働いていた頃は、お店側が予約システムを通して一括して予約を受け付けてくれていたと思います。一方で、個人で働く場合は、自分で予約を受け付けられる窓口を設置する必要があります。
複数の予約受付方法を並行して利用すると、予約がダブってしまったり返信が滞ったりしてしまう可能性があるので注意が必要です。
予約窓口は、なるべく少なく設定しておくと管理が楽なので絞っておくことをおすすめします。
フリーランス美容師の予約管理方法は、大きく分けて以下の2つです。
- SNS
- 予約システム
では、それぞれの特徴を解説していきます。
SNS
フリーランス美容師は、集客のために情報発信媒体としてInstagramやTikTokなどのSNSを普段から使用している人が多いですよね。自分が投稿した内容を閲覧して、DMやメッセージなどを通じて予約を受け付ける方法です。
大手集客サイトのように費用を掛けずに集客ができて、そのまま予約に繋げることができるので効率が良いです。
また、LINEも予約を受け付けられる方法の1つです。お客様の中でも圧倒的に利用している人が多いサービスなので、たくさんの方とやり取りを簡単に行うことができます。
ご予約の変更もメッセージ1つで行えるので、手軽に予約を受け付けられる方法として導入している美容師さんも多いです。
公式LINEのアカウントを作成すれば、プライベートのLINEアカウントと区別することができるので安心ですよ。
予約システム
予約システムとは、電話やメッセージでやり取りをしなくてもオンライン上で24時間自動で予約が入ってくるアプリやサイトのことを指します。
予約業務を一括で管理することができるので、ダブルブッキングや返信が遅れてお客様を取りこぼすリスクを回避できます。
また、予約システムの中には、予約管理だけでなくカルテやスケジュールなどがまとめて管理できるアプリもあるので便利です。
ここでは、フリーランス美容師が予約システムを導入するメリットを解説していきます。
電話やSNSからの予約であれば、営業時間内か自身が確認できる時間帯しか予約を受け付けることができません。夜遅くに予約を入れたいお客様がいたとしても対応できないのです。
一方で、予約システムを使えば時間を気にせずに24時間予約を受け付けることが可能なのです。
お客様にとっても場所や時間を気にせず予約が取れるので使い勝手が良く、時間のタイミングが合わず予約が取れないということも防げます。
営業時間外に取りこぼしていたお客様も回収できるので、必然的にリピート率アップも期待できます。
スマホの普及により電話予約よりもネット予約をするユーザーが増えているので、ユーザー満足度にも繋がるでしょう。
ただ、自分の顧客年齢層が高めの場合は、電話予約も可能にしておく・次回予約をお取りして帰ってもらうなどの工夫が必要です。
予約システムを導入することで、本業の合間に行っていた予約希望のメッセージに返信したり、電話対応をしたりすることが無くなります。
予約管理の業務負担が減ることで接客や施術に集中できるので、ご来店頂いているお客様に落ち着いて向き合うことが可能です。
また、新規で予約が入ったら通知でお知らせしてくれるサイトやアプリがほとんどなので、予約を見逃すことがなく、すぐに気づくことができるので便利です。
予約時に入力して頂いた、名前・住所・電話番号などの情報をほとんどの予約システム内が一括で管理することが可能です。
お客様の来店日も記録として残るので周期を計算して、来店を促すDMやメッセージを送ることで再来店を促すアプローチもしやすくなります。
フリーランス美容師が予約受付や管理をする際に、使いやすい予約管理システムを5つ紹介していきます。
LiME
LiMEとは、LiME株式会社が運営している顧客・予約管理アプリです。実際に現場で働いている美容師のリアルな声や体験から作られているので、フリーランス美容師の中でも使いやすいという声が多く利用している人が多いです。
主な機能は以下の通りです。
- カルテ管理
- 予約管理
- ネット予約受付
- レジ会計機能
- レポート機能
カルテ管理と顧客管理の利用であれば、誰でも無料で利用することができます。ネット予約・LINE＠連携・レジ会計機能を利用する場合は、自身の売上に応じて月額利用料を支払う必要があります。
毎月の売上額によって利用料が変動するので、閑散期で売上が低い月でも安心して利用できます。
LINE＠と連携をすれば、お客様がLINEから簡単に予約を取ることができて、予約後もリマインドで日時確認メッセージを送信することも可能です。
またその他の外部予約サイトと連携しておくと、アプリで一括で管理できるので予約が被ってしまうリスクも無くなります。
STORES
STORESとは、STORES株式会社が運営する予約・決済・顧客管理を一括で管理できる予約システムです。累計導入社数は15万以上で、美容師だけでなくさまざまな用途や業種で利用されています。
プランは5種類あり、月間予約数の上限によって異なります。フリープランであれば、月間予約数50件までの制限はありますが、初期費用・固定費ともに完全無料で利用できるので、本格的な予約システムを今すぐ導入したい方におすすめです。
Karutekun
Karutekunは、カルテ管理・予約管理・売上管理が1つのアプリで完結できます。予約に関しては、LINE公式アカウントと連携すると自動予約受付ができるので、お客様も24時間365日いつでも簡単にLINEから予約を取ることができるのです。
入った予約は自動的に予約台帳に反映されるので、気付かなかったという事もありません。
また、アプリを通して撮影したヘアスタイル写真もLINEでお客様と共有する事ができるので、とても利便性が高いです。
来店前に希望のヘアスタイルをお客様から送って頂いて、LINEでメニューを相談する事も可能なので、当日スムーズに施術を行うことができます。
フリーランス美容師であれば、予約機能のLINE連携オプションが付いている月額¥11,000(税込)のプランがおすすめです。
Suzume
Suzumeとは、「小さなサロン・フリーランス美容師のための予約システム」をキャッチコピーとしている予約システムです。
30分単位で予約を受け付けていると隙間時間でロスが発生するため、15分単位で予約が取れる設定でスキのない予約表が実現できるのです。
無料プランでも予約件数に上限がないため、低コストで予約システムを導入したい方におすすめです。スマホやタブレットで簡単に操作ができるので、お店ではタブレットで管理し、出先や移動中はスマホで予約表をチェックすることも可能です。
tol
tolとは、アポロ株式会社が運営しているスモールビジネスの方や個人事業主向けの予約システムです。
アプリをダウンロードして必要な情報を入力するだけで、予約用のWebページが作成できるので、すぐにお客様からの予約を受け付けることが可能です。
パソコンが無くてもスマホとタブレットに対応しているので安心です。料金は、初期費用・月額利用料ともに無料でスタートできます。
本記事では、フリーランス美容師の予約管理の方法を解説しました。予約システムを導入すると、自分にもお客様にも多くのメリットがあります。
さまざまな予約システムがあるので、それぞれの特徴を理解して自分に合ったものを見つけて下さいね。
