美容師の方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
お肌や瞳を綺麗に魅せてくれる寒色系カラーは、季節問わず人気が高くオーダーされるお客様が多い髪色ですよね。
そこで今回は、寒色系カラーにおすすめなカラー剤特集を現役美容師の筆者が解説していきます。
カラー剤によって染料構成や成分が異なるので、自分が求めている仕上がりを実現させられるカラー剤を見つけていきましょう。
寒色系カラーとは?
寒色系カラーとは、青色や緑色などの見た目で冷たさを感じる色味の髪色のことを指します。日本人特有の髪の赤みを打ち消して透明感を表現できるので、世代を問わず人気があります。
紫色も寒色系だと思われがちですが、カラーの配合次第で暖色と寒色どちらにも振れるので中間色に分類されます。
寒色系カラーは、発色スピードが早く髪への吸い込みも早いですが、染料の分子が大きいので髪の芯まで届きにくく色落ちしやすいです。
よって、希望色よりもトーンを下げたりブラウンを混ぜたりして、色持ちを持続させる配合を考える必要があります。
寒色系カラーが似合う人とは?
寒色系カラーが似合う人は、パーソナルカラーで言うと「ブルーベース」の人です。瞳の色や地毛の色が真っ黒ではなく薄い茶色で、お肌が色白で青みが強く透明感のある人のことを指します。
同じトーンでも、青や緑の寒色系は赤やオレンジなどの暖色系に比べて暗く見えるので、落ち着いた印象に仕上がります。
寒色系カラーにおすすめなカラー剤6選!
ここでは、寒色系カラーにおすすめなカラー剤6選を紹介していきます。
イルミナカラー
WELLA ILLUMINA COLOR
- ブリーチなしでも透明感がでやすい
- 寒色系カラーはこれ一本で完成
- 髪を柔らかく見せたいときにおすすめ
ウエラ「イルミナカラー」は、日本人特有の赤みが強い髪を、外国人のような柔らかい質感で透き通った髪色を表現できるカラー剤です。
イルミナカラーは、赤と補色関係にある青〜紫が全てのカラーに含まれています。そのため、単色使いで十分に寒色系に寄せることが可能です。
寒色系の色味をシアーベージュの「サファリ」や、グレーベージュの「ヌード」とミックスすると、よりまろやかな質感で透明感も増します。
暖色系のラインナップもあるので、どのような髪色のオーダーにも応えられる万能なカラー剤です。
スロウ ファッションカラー
b-ex THROW
- 寒色系カラーに特化したカラー剤
- 髪にクリアな透明感を求めている人におすすめ
- 同シリーズでグレイカラーとファッションカラーを揃えたいサロンにおすすめ
b-ex「THROW 」は、究極のアッシュをコンセプトに寒色系カラーを得意とするカラー剤です。シアーで赤みのでにくい染料を何層も重ねることで、柔らかく繊細なニュアンスカラーに仕上げます。
必要最小限の色相ラインとレベルの配置で、シンプルな薬剤選定で理想の髪色を実現します。
また、THROW COMFORTは白髪も染まるので、根元と毛先を同シリーズのカラー剤で使い分けることによって、全体に色の統一感がでます。
コレストン パーフェクト +
WELLA KOLESTON PERFECT+
- こだわり抜いた発色が最大8週間持続
- 美発色で髪へのダメージに配慮したカラー剤を探しているサロンにおすすめ
- グレイカラーとファッションカラーどちらにも使えるカラー剤を探しているサロンにおすすめ
ウエラ「コレストンパーフェクトプラス」は、グレイカラーとファッションカラーが混在しており、あらゆる髪色に対応できるカラー剤です。
ビビッドで鮮やかな色からナチュラルなブラウンまで、多彩なカラーバリエーションが揃っています。若年層から白髪染め世代まで、幅広い年齢のお客様が通うサロンにおすすめです。
ダメージに配慮した成分配合により、キューティクルが受ける負担を軽減できるので、染めたてからツヤやかな髪に仕上がります。
ヘアカラーによるダメージが少ないことで、髪が健康的な状態を維持できて長期間の色持ち持続にも繋がります。
また、ヘアカラーの発色の妨げとなるフリーラジカルを独自のピュアバランステクノロジーで抑制することで、色素結合が正確に行われて狙い通りに発色します。
クリエイティブラインの「インディゴ3/8」は、深みがある濃い青色で、寒色系カラーをするときにアクセントカラーとして配合したり、暗髪でブルーブラックにするときに使ったりできる万能色です。
オルディーブ アディクシー
milbon SOLDEVE
- 髪の赤みを消すことに特化している
- 青色ベースの染料構成で寒色系カラーが得意なカラー剤
- ブリーチなしでも高発色な仕上がりを求める美容師におすすめ
ミルボン「アディクシー」は、髪の赤みやブラウンをかき消してクリアな透明感を表現できる、高彩度の青色ベースのカラー剤です。
赤みのあるメラニンを青色の染料でしっかり打ち消すことで、透明感のある髪へと導きます。
スタンダードラインの「サファイア」は、クリアなアッシュで染料が青のみで構成されています。そのため、寒色系カラーを作るときに万能で使いやすいです。
また、ブリーチなしでも透き通ったような透明感を表現することが可能で、ワンプロセスカラーでダメージも少なく寒色系カラーを楽しめます。
プロステップ ルミシャス ファッションカラー
hoyu PROSTEP
- 肌映えの良さにこだわった色設計
- 4種類のナチュラル成分配合で髪に優しい
- パーソナルカラーを意識したヘアカラーをしたいサロンにおすすめ
ホーユー「プロステップ ルミシャス」は、肌映えの良さにこだわった色設計で、単色使いでもミックスでも肌を明るく見せられるカラー剤です。
メラニンの赤みを抑える「シースルーグレー」とまろやかで柔らかい印象を与える「メルティベージュ」が、どの色にもバランスよく配合されています。よって、赤みがない透明感ある髪へと導きます。
海藻エキス・ツバキ油・海洋コラーゲン・アロエエキスといった、髪に優しいナチュラル成分配合により、うるおいがあるツヤ髪に仕上がります。
全32色のラインナップで、どの色も高発色なので寒色系も暖色系も狙い通りの髪色に仕上がります。
イノア
LOREAL PROFESSIONNEL iNOA
- ダメージレスで髪質改善ができる
- 透明感とツヤのある髪を求める方におすすめ
- 髪の芯まで染料が届くのでしっかりと発色
ロレアル「イノアカラー」は、オイルが主成分で、約60%ものオイルが配合されています。
従来のカラー剤とは異なり、オイルの浸透圧で染料を毛髪内に運ぶので、キューティクルを開閉する必要なく染めることが可能です。
繰り返すカラーも、ダメージが少ない剤で染めることで綺麗な髪に育っていき、髪質改善が期待できます。
寒色系の色味も豊富に揃っており、モノトーン・アッシュ・マットなどをメインに使うことで髪の赤みやオレンジ味を打ち消します。
ツヤがでやすいのは暖色系カラーですが、イノアカラーはオイルの効果で、寒色系カラーでもしっとり艶やかに仕上がります。
まとめ
本記事では、寒色系カラーにおすすめなカラー剤6選を紹介しました。
ヘアカラーのトレンドは目まぐるしく変化していきますが、透明感あふれる寒色系カラーは今も絶えず人気があります。
お客様のニーズにあわせた髪色を提供できるカラー剤を見つけましょう。