美容師の方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ハイトーンのデザインカラーやダブルカラーなどをされたい方が多い印象ですが、どんなヘアスタイルにも馴染むナチュラルカラーは、お客様が髪色に迷ったときに提案しやすいですよね。
そこで今回は、ナチュラルカラーにおすすめなカラー剤を現役美容師の筆者が解説していきます。
自分の顧客がオーダーする髪色の傾向を分析して、たくさんあるメーカーの中から頻繁に使う色味に強い薬剤を見つけていきましょう。
ナチュラルカラーとは?
ナチュラルカラーとは、ブラウンやベージュなどの自然な髪色のことを指します。近年は、外国人風カラーやデザインカラーなど、ブリーチありの髪色がトレンドで人気が高いです。
しかし、飾らない雰囲気でさりげなく垢抜けられるナチュラルカラーは、トレンドに左右されることなく安定した人気度を誇っています。
ナチュラルカラーが向いている人とは?
ナチュラルカラーは、自然な髪色に仕上がるので初めてヘアカラーをする人におすすめです。また、就業規則や就活などで暗くしないといけない場合も、ブラウン系やベージュ系で染めると色落ちがしにくくなるメリットがあります。
イエローベースの方は暖色系のブラウン、ブルーベースの方は寒色系のブラウンにすると肌馴染みが良く仕上がります。
そのため、パーソナルカラーを問わず挑戦してもらいやすい髪色なので、カウンセリング時に提案しやすいですね。
ナチュラルカラーにおすすめなカラー剤5選紹介!
ここでは、ナチュラルカラーにおすすめなカラー剤5選を紹介していきます。
オルディーブ アディクシー
milbon OLDEVE
- 高彩度の青色ベースの染料構成
- 寒色系のナチュラルカラーをしたいお客様におすすめ
- トレンドの透明感カラーを抑えておきたいサロンにおすすめ
ミルボン「アディクシー」は、低明度から高明度のすべてのレベルでブラウンを配合しておらず、クリアブルーベースの染料構成が特徴的なカラー剤です。
日本人特有の赤味やオレンジ味を打ち消す効果が高く、透明感ある髪色を表現できます。
寒色系の色味が豊富に揃っており、赤みを打ち消した寒色系のナチュラルカラーにしたいお客様に使いやすいです。また黒髪にも使えて、透明感ある軽やかな印象に仕上がります。
スモーキートパーズは、黄味を消すために青紫色が色の中に入っており、透明感あるグレーベージュを表現できる万能色です。
ブリーチなしでも高発色で赤みをしっかりと打ち消すので、柔らかい印象になるベージュカラーにしたい時に使いやすいです。
イルミナカラー
WELLA ILLUMINA COLOR
- 髪へのダメージを軽減してツヤ髪を実現
- 透明感ある色合いにしたい方におすすめ
- 赤みを打ち消したカラーが得意
ウエラ「イルミナカラー」は、ツヤ感と透明感を表現するのが得意で、赤みを打ち消した外国人風カラーをするときに万能なカラー剤です。
独自の「マイクロライトテクノロジー」により、キューティクルへのダメージを軽減できるので、手触りも良く艶やかな髪に仕上がります。
全15色相の68色のうち、サファリとヌードは、ニュートラルグレーベージュでナチュラルカラーをするときに使いやすいです。
どちらもブルーバイオレットベースの染料構成なので、単品使いでも赤みを打ち消して透明感ある柔らかい髪色を表現できます。
N.COLOR napla(ナプラ)
- 自然由来の成分が多く配合されているので髪や頭皮に優しい
- 低ダメージで高発色のカラー剤を探しているサロンにおすすめ
- 高明度から低明度まで幅広い髪色に対応できるラインナップ
ナプラ「N.カラー」は、シアバターや5種のナチュラルハーブエキスなどの自然由来成分を多く配合しているので、髪や頭皮へのダメージが少なく、毛先の傷みを気にされるお客様におすすめなカラー剤です。
3ステップのティントロックシステムを採用し、毛髪を補修しながら染料を閉じ込めるので、高発色で綺麗な髪色を長く楽しめます。
また、5種類の和草エキスにより、ヘアカラー特有の嫌な香りを軽減し、フローラルの香りでお客様も施術者も快適に過ごせます。
全66色の豊富なカラーバリエーションで、それぞれ4.6.8.10.12.14の明るさの展開で、幅広い色味とトーンに対応できます。
ベージュやモノトーンなどの色味は、赤みを抑えて髪を柔らかく見せるので、ナチュラルカラーをしたいときに使いやすいです。
スロウ ファッションカラー
b-ex THROW
- 徹底的に赤みを排除した寒色系カラーに特化している
- 髪をケアしながらカラーしたい方におすすめ
- 髪にクリアな透明感と柔らかさを求めている人におすすめ
b-ex「THROW」は、アッシュやマットなどの寒色系カラーが得意で、抜群の透明感と柔らかさを表現できます。
赤みや濁りが無いクリアな発色を求めて、「シアーブルー」と「シアーブラウン」をベースカラーに採用し、シアーなカラーを何層も重ねて透明感を表現します。
また、3種のオーガニックオイルと2種のボタニカルオイル、8つのボタニカルエッセンス配合により、髪を潤いを与えて艶やかに仕上げます。
色味は全10色あり、柔らかさを表現しやすいカラーラインナップです。
スロウカラーは、仕上がりに合わせた3種類のラインナップがあり、「コンフォートカラー」を使うと白髪もカバーできます。そのため、シリーズで導入すると、幅広い客層に対応できます。
プロステップ ルミシャス ファッションカラー
hoyu PROSTEP
- 4種のナチュラル由来成分配合によりツヤのある髪へと導く
- 肌映えと髪映えの良さにこだわった色設計で単色でも使いやすい
- シンプルな薬剤調合にこだわるサロンにおすすめ
ホーユー「プロマスター ルミシャス」は、肌映えの良さと髪映えの良さにこだわった色設計により、似合わせカラーが得意で肌と髪をキレイに魅せることができるカラー剤です。
肌映えを意識したヌーディラインは、メラニンの赤みを抑えて透明感を与える「シースルーグレー」と、まろやかで柔らかな印象を与える「メルティベージュ」が各色味のメイン染料として配合しています。
髪映えを意識したグリッターラインは、各メインの色相に、毛髪のオレンジ〜イエローアンダートーンの補色を含んだ「スタビリティネイビー」が配合されています。
また、海藻エキス・ツバキ油・海洋コラーゲン・アロエエキスなどの、4種のナチュラル由来成分配合により、透明感とうるおいがある髪に仕上がります。
カラーバリエーションは、全32色で豊富に揃っており、シンプルな染料構成なので単品でもミックスでも扱いやすいです。
ヌーディラインの「エクリューベージュ」は、ほんのりグレーが入っているので、髪色をくすませて柔らかい印象に仕上げてくれます。
寒色系に寄せたければアッシュやマットを混ぜて、暖色系に寄せたければオレンジやピンクを混ぜると、どちらにも振れる万能なナチュラルカラーです。
まとめ
本記事では、ナチュラルカラーにおすすめな薬剤を紹介しました。上品で落ち着いた印象になるナチュラルカラーは、トレンドに左右されることなく人気があります。
どのような髪色にも対応できるように、自分が扱いやすいと思うカラー剤を揃えておきましょう。