【透明感カラー】オルディーブアディクシーとは?現役美容師が徹底解説

美容師の中でこのようなお悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか。

オルディーブアディクシーは、単品使いでも透明感カラーが作りやすいカラー剤として、美容師からも人気の高いカラー剤です。

そこで今回は、オルディーブアディクシーについて現役美容師の筆者が解説していきます。

オルディーブアディクシーとは?

オルディーブアディクシーは、大手化粧品メーカーのミルボンが販売しているカラー剤です。2017年に発売されて以降、トレンドの透明感ある外国人風カラーを表現できるカラー剤として、いまだに絶大な人気を誇っています。

オルディーブアディクシーは、寒色系カラーが得意なイメージですが、暖色系や白髪ぼかしなど、さまざまなお客様のニーズに応えられる豊富なカラーラインナップです。

  • スタンダードライン
  • クリエイティブライン
  • ディープライン
  • ペールライン
  • ネイキッドライン

それでは、どのような特徴のあるカラー剤なのかを解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。


高彩度の青色ベース

どの色相・レベルも染料構成が高彩度の青色をベースにしているのが特徴で、ブリーチなしでも赤みのあるブラウンをかき消して、透明感を表現できるカラー剤です。

1剤だけでなく2剤にも青色の発色に適した発色調整成分が配合されています。

また、染料濃度が濃いため、ブリーチやダブルカラーで過度に髪を明るくしなくても、クリアな髪色に寄せられるのが人気を集めている理由の1つです。

低明度や中明度でも、髪の重たさや硬さを感じさせずに、クリアな透明感が叶うのが魅力的。


低明度でも色素が髪に残留しにくい

トーンダウン時に使用する3〜5レベルには、赤みの強いブラウンが配合されている薬剤が多いですが、アディクシーにはブラウンが配合されていません。

よって、褪色後もオレンジや赤み寄りに色落ちしにくく、黄色み寄りに抜けていくので、次のカラーチェンジをスムーズに行えます

就活や研修などで、一時的に髪色を暗くしないといけないお客様に対して、真っ黒ではなくて透明感も感じられるクリアな暗髪を叶えられます。

3レベルのサファイアやグレーパールなどに、色持ちも考慮して微量のブラウン系をミックスすると、赤みも抑えられて綺麗にトーンダウンします。


発色スピードが早い

1剤には、乳化剤の「リン酸ジセチル」が配合されており、染料を効率良く髪の芯まで届ける役割をしています。

この成分は、髪との馴染みが良いので、染料が毛髪内に浸透するのが早く、発色するまでのスピードが早いのです。

人気の高いカラーを紹介!

ここでは、美容師さんが高頻度で使う人気の高いカラーを紹介していきます。

シルバー

ほんのり紫が入っているモノトーン。オンカラー時に使うと、もともと入っている紫が黄味を消し、ヴェールがかったスモーキーなグレーを表現します。

18レベル以上のアンダーに使うと、紫に寄ってしまうため、補色を混ぜるかクリアで薄めると使いやすいです。

エメラルド

柔らかさのあるカーキ色。オリーブ系カラーを作る時に使えて、赤みを消してまろやかな色味を表現できます。

グレーパールやシルバーとミックスすると、くすみがかった透明感溢れるオリーブグレージュに。

赤みが多く残っている低明度や中明度でも、柔らかさを感じるオリーブ系カラーになります。

グレーパール

ほんのり青が入っているモノトーン。オレンジ味が強いベースに使うと、綺麗にオレンジ味が消えて透き通った髪色になります。

ブリーチなしでも、無彩色カラーが簡単に作れる万能カラーとして人気があります。

サファイア

王道でもあり、1番人気の色。濁りが少ない純粋なブルーなので、赤みやオレンジをかき消したい時に使える万能カラーです。

寒色系カラーを作る時に、迷ったらこれさえあれば透明感を表現できて、今どきのトレンド感ある髪色が完成します。

ブルーブラックにしたい時は、アンダートーンにもよりますが、3トーンに補色でブルーを20%程度入れると、ブルーも感じられる透き通った暗髪に仕上がります。

スモーキートパーズ

単品だとベージュ系にしたい時に使える色で、ミックス使いだと幅広いニュアンスカラーに対応。白髪染め世代の方が、白髪ぼかしに移行していく際にも使いやすいです。

青紫が配合されているので、黄色味も綺麗に打ち消してくれて、オンカラー時に使用してもブレずにやわらかく綺麗な髪色を表現できます。

どんな人におすすめなのか?

  • 髪質が硬くて赤みがでてしまう人
  • 外国人風カラーの透明感を求める人
  • 髪を柔らかく見せたい人
  • 透明感ある暗髪にしたい人
  • 寒色系カラーが好みの人
  • 黒染めはしたくないけど一時的に暗くしたい人
  • ヘアスタイルが重たく見えやすい人
  • ブリーチはしたくないけどトレンドカラーにしてみたい
  • 髪のダメージが気になる人

どんなサロンにおすすめなのか?

  • 若年層をターゲットにしているサロン
  • 外国人風カラーを得意とするサロン
  • 透明感カラーを強化したいサロン
  • 寒色系も暖色系も1種類で完結したいサロン
  • ヘアカラーの提案幅を広げたいサロン
  • 仕上がりがマンネリ化してきているサロン
  • トレンドカラーを取り入れたいサロン

オルディーブアディクシーを使ったレシピ

くすみブラウンカラー

上品な透け感のlavender graige

Screenshot

ネイビーブルー

まとめ

本記事では、オルディーブアディクシーについて解説しました。赤みをかき消す力が他のカラー剤に比べて大きいので、ブリーチなしでも透明感ある髪色を作りやすいですね。

透明感を求めるお客様のニーズに応えられる優秀なカラー剤なので、幅広い提案ができるカラー剤として導入を検討してみて下さいね。


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