- 改めてイルミナカラーの特徴が知りたい
- 美容師がよく使うカラーは?
美容師の中でこのようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。数あるカラー剤の中でも、圧倒的な人気を誇るイルミナカラー、自信を持って使いこなせるようになりたいですよね。
そこで今回は、イルミナカラーの特徴や成分などを現役美容師の筆者が解説していきます。
この記事を読めば、イルミナカラーの知識を深掘りして得ることができるので、サロンに導入するきっかけや顧客へのカラー提案の幅が広がるようになりますよ。
イルミナカラーとは?

WELLAが開発したイルミナカラーは、ヘアカラーによるダメージを軽減し、透明感あふれる仕上がりを叶えるカラー剤です。
2016年に発売以降、外国人風カラーブームの火付け役として大人気のカラー剤となり、美容師とお客様共によく耳にするカラー剤ですよね。
圧倒的な透明感やツヤ感に満足し、イルミナカラーをリピートされるお客様も少なくないはずです。
ここでは、イルミナカラーの特徴を解説していきます。
ダメージを軽減する
イルミナカラーに処方されたマイクロライトテクノロジーは、髪表面に付着した金属イオン(銅)を事前にカプセル化します。この働きによって、カラー剤との過剰反応によるキューティクルダメージに配慮して、ツヤのある髪へと導くことができるのです。
キューティクルへのダメージを軽減できれば、カラー後の毛先の手触りが大きく変わってきます。ごわつきやパサつきのない、自然の光を含んだような、憧れのちゅるんっとまとまり感のあるツヤ髪が実現します。
赤みを打ち消すベースの染料設計
イルミナカラーは、日本人特有の硬くて赤みが強い髪を、ヘアカラーで柔らかく透き通ったような色合いに仕上げられるのが最大の特徴です。
ブルーからバイオレットを色作りのベースに設定し、赤みや黄色みのある髪をシアーな質感で透明感あるナチュラルな色に導きます。
透明感が欠けてしまうブラウン系染料を配合していないので、光をまとったような外国人風の透き通った髪に仕上がるのです。
また、イルミナカラーは、明清色〜中間色の淡い色味を採用しているので、ヘアカラーで髪を柔らかくふわっとした印象に。
ツヤっぽく仕上がる
マイクロライトテクノロジーによって、キューティクルへのダメージを抑えることで、髪表面の光の反射効果をアップします。
繰り返すヘアカラーによって失われた毛先のツヤ感を、イルミナカラーで取り戻すことができます。日本人特有の硬い髪も、やわらかく透明感ある髪色に。
イルミナカラーはどのくらい色持ちする?

イルミナカラーには、ダメージの一因でもあるキューティクルダメージの負担を軽減できる特徴があります。
そのため、髪の表面を覆っているキューティクルが健康な状態をキープできれば、色素が流出しにくくなりより長く髪色を楽しめます。
アルカリカラーの色持ちは、メーカーによって大きく異なることはないですが、アンダートーンや薬剤調合の仕方によって違いはでます。
ブリーチオンカラーは、1週間もすれば徐々に色落ちしますが、イルミナカラーだと色落ち過程が綺麗です。また、中明度だと2週間〜1ヶ月、低明度だと3週間〜1ヶ月以上持つケースもあります。
赤みを打ち消す染料構成の薬剤で染めるので、染める色にもよりますが、黄色みのベージュ系に抜けていきます。どの色で染めても嫌な色落ち過程ではないので、染めたてと色落ち後の2回カラーが楽しめます。
イルミナカラーの色持ちを良くするためには?
濡れた髪はすぐに乾かす
濡れている状態の髪は、キューティクルが常に開いています。ヘアカラー後にタオルで髪を拭くと、色が移ることがありますよね。まだ定着していない毛髪内の染料が、キューティクルの隙間から流出しているからです。
また、アルカリカラーで染めた髪は、一度キューティクルが開いているので再び開きやすく、染料流出を防ぐために早めにドライヤーで乾かしましょう。
ヘアアイロンの温度は低めに設定する
くせを伸ばすために毎日アイロンを通している方も多いと思いますが、設定温度を高めにしていると、せっかく染めた髪色が短期間で褪色してしまいます。
染料が髪に定着するには48時間必要で、その間はヘアアイロンを通さないほうがいいですが、使用される場合は140°〜160°の低温に設定しましょう。
紫外線から髪を守る
これから夏にかけて紫外線が強くなりますが、カラーの色落ちを早めてしまう要因の1つです。紫外線が髪や頭皮に直接当たると、メラニン色素を破壊してしまい髪が明るくなったり色褪せたりします。
全身使えるUVカットスプレーや、日傘や帽子などを日常に取り入れて、髪を紫外線から守る対策が必要です。
また、オイルタイプのアウトバストリートメントも髪表面をコーティングするので、内部を守ってくれる効果があります。

放置時間を守る
メーカーが推奨しているカラーの放置時間は、自然放置で30分です。染まりにくい髪質の方は、30分〜40分放置がおすすめです。
放置時間が短いと、染めたてから色の入りが浅くすぐに色落ちします。ダメージが大きく吸い込みやすそうな部分は時間差で塗布するか、先にクリスタルを塗布するなどの工夫が必要です。
どんな人におすすめなのか?
- 髪質が硬くて赤みがでてしまう人
- 外国人風カラーの透明感を求める人
- 髪を柔らかく見せたい人
- 透明感ある暗髪にしたい人
- 寒色系カラーが好みの人
- 黒染めはしたくないけど一時的に暗くしたい人
- ヘアスタイルが重たく見えやすい人
- ブリーチはしたくないけどトレンドカラーにしてみたい
- 髪のダメージが気になる人
どんなサロンにおすすめなのか?
- 若年層をターゲットにしているサロン
- 外国人風カラーを得意とするサロン
- 透明感カラーを強化したいサロン
- 寒色系も暖色系も1種類で完結したいサロン
- ヘアカラーの提案幅を広げたいサロン
- 仕上がりがマンネリ化してきているサロン
- トレンドカラーを取り入れたいサロン
イルミナカラーでおすすめな色味は?
イルミナカラーは、全71色のカラーラインナップです。寒色系だけでなく暖色系の色味も豊富に揃ってるので、幅広いお客様のご希望に沿うことが可能です。
ここでは、カラーラインナップの中からとくに人気のあるカラーを紹介していきます。
ヌード
ニュートラルカラーのソフトグレージュ。単品使いだと、グレーとベージュが混ざった透明感抜群の柔らかい色味を表現できます。
サファリと色味は近いですがグレーが加わっているので、トーンダウン時に使うと落ち着いた印象に仕上がります。
サファリ
自然の恵みを感じさせるシアーベージュ。イルミナカラーの定番色であり、透明感・軽やかさ・柔らかさを表現できます。グリーンが少し含まれているので、赤みを打ち消す効果もあり。
フォレスト
神秘的な眠れる森のミスティックグリーン。赤みを抑えて、くすみがかったマット系のニュアンスカラーに仕上がります。繰り返し染め続けることで、ブリーチしなくても柔らかく透明感あるスタイルに。
イルミナカラーを使ったレシピ


まとめ
本記事では、イルミナカラーの特徴や成分について解説しました。やはり圧倒的な人気を誇るカラー剤には、たくさんの魅力がありますね。
赤みを抑えた透明感を叶えるイルミナカラーを使いこなして、ワンランク上の仕上がりを提供していきましょう。
WELLA(ウエラ)メーカーページ
ILLUMINA COLOR(イルミナカラー)ブランドページ