- 新たにどのカラー剤を導入しようか迷っている
- お客様の髪の状態や仕上がりにあわせてカラー剤を使い分けたい
美容師の中でこのようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
イルミナカラーとアディクシーカラーは、数あるカラー剤の中で圧倒的に人気度が高く、美容師だけでなくお客様からの支持率も高いです。
本記事では、イルミナカラーとアディクシーカラーの違いを現役美容師の筆者が解説していきます。美容師に人気のあるカラーも併せて紹介していきます。
この記事を読むことで、イルミナカラーとアディクシーカラーの特徴を理解できるので、お客様の希望色や髪の状態にあわせて使い分けられるようになりますよ。
イルミナカラーとは?

イルミナカラーとは、日本人特有の硬くて赤みがある髪を、柔らかく透き通ったようなまろやかな質感に仕上げることができるカラー剤です。
赤みを打ち消すベースの染料設計で、ブルーからバイオレットを色作りのメインに設定しています。
また、透明感に欠けるブラウン系染料を配合していないので、光をまとったような外国人風の透明感たっぷりな髪色を表現できます。
マイクロテクノロジーによって金属イオンをカプセル化することで、キューティクルへのダメージを抑えて、カラー後に染料が流出しにくくなり、より長い期間きれいな髪色を楽しめます。
髪の表面のダメージを軽減することで、キューティクルが剥がれるのを防ぐことができるので、カラー後の毛先のパサつきやごわつきが少なく、綺麗なツヤ髪へ。
髪への負担が少ないカラー剤を使うことで、今まで諦めていたハイトーンカラーやデザインカラーなど、幅広い髪色をお客様にご提案することが可能です。
イルミナカラーは、ブラウンを含んでいないので白髪を完全に染めることはできないですが、白髪量が全体に対して20%以下の方には、イルミナシャドウをブレンドすることで白髪をぼかすことができます。
全体の透明感はそのままで、ほどよく白髪を馴染ませてくれます。白髪が少し気になってきた”ファーストグレイ世代”におすすめです。
イルミナカラーの人気カラー!
ここでは、美容師さんが高頻度で使う人気の高いイルミナカラーを紹介していきます。
サファリ

- スタイリスト:yunoさん
- 使用色:サファリ
イルミナカラーの定番色でもあり、赤みを抑えられるグリーン系の色素を含むシアーなベージュです。
ブリーチありの場合、まろやかさのある柔らかい質感のミルクティーベージュが叶います。暗髪に仕上げても透明感たっぷりなので、重たい印象を与えません。
ヌード

- スタイリスト:Keinaさん
- 使用色:ヌード/オーキッド
グレーとベージュが混ざったような、ニュートラルカラーのソフトグレージュ。サファリと色味は似ていますが、グレーの色素が落ち着いた印象を与えます。
ブリーチなしでも、自然な艶感と透き通るような透明感を表現できます。

アディクシーカラーとは?

アディクシーカラーとは、寒色系カラーが得意で、髪の赤みを打ち消すことに特化しており、どの色相・レベルにも高彩度の青色をベースに配合しているのが特徴です。
ブラウンまでもかき消して、クリアな透明感を表現できます。高発色のため、ブリーチなしでも思い通りの髪色に仕上げられることが魅力です。
また、明度が3トーンから13トーンまであるので、幅広い明るさの髪色を表現することができ、染料濃度が濃いためダブルカラーをしなくてもクリアな髪色に寄せられることが人気を集めている理由の1つです。
職場や学校の規定で、一時的に髪色を暗くしなければならない方にも、濃いブラウンでトーンダウンをする黒染め一択ではなく、ブラウンを含まない多彩な暗髪のご提案が可能。
ブラウンを使ってトーンダウンをしていないので、黒染めに比べて色落ちは早いですが、赤みやオレンジみが少なく、褪色過程も綺麗なので段階的に髪色の変化を楽しめます。
白髪のある大人世代のお客様には、ファッションカラーと同じように透明感カラーを楽しめる”ディープライン”がおすすめです。
白髪をしっかりと染めるというよりかは、ブラウンを用いずに寒色系の染料の深みで、透明感と白髪の染まりを両立してカラーすることが可能です。
根元はディープラインで白髪をカバーし、既染部には既存のアディクシーカラーの色味を入れて使い分けをすることで、全体的に色の繋がりができて綺麗に染まります。
アディクシーカラーの人気カラー!
ここでは、美容師さんが高頻度で使う人気の高いアディクシーカラーを紹介していきます。
サファイア

- スタイリスト:西村あきやさん
- 使用色:サファイア
サファイアは、濁りのない純粋な青色で、アディクシーの中で最も赤みを消す力が強いカラーです。高彩度なので、高明度の髪色に仕上げる際も赤みやオレンジみを打ち消して透明感を表現できます。
染料構成が青単品のため、シンプルで薬剤選定が分かりやすく、寒色系カラーを作る時にこれさえあれば今どきのトレンドカラーを表現できるので万能です。
エメラルド

- スタイリスト:塚本 航さん
- 使用色:エメラルド/シルバー
エメラルドは、カーキ色をベースにした深みのある色です。オレンジみがでやすい方に使いやすく、ブラウンまでもかき消してくすみがかった柔らかい髪色を表現できます。
ブリーチなしでも、クリアで透明感ある仕上がりになるのでダメージを気にされてブリーチはしたくない方にもおすすめ。
トーンダウンで髪色を落ち着かせる際に、エメラルドで染めると軽やかさも感じられて、クールでシックな雰囲気になれるのが人気の理由の1つです。

どんな人におすすめなのか?
- 髪にツヤが欲しい人
- 透明感カラーにしたい人
- 柔らかい質感が好みな人
- ヘアカラーによるダメージを抑えたい人
- 髪のダメージが気になる人
- ブリーチなしで透明感がほしい人
- 毛先のパサつきが気になる人
- 外国人風カラーに憧れる人
- クールでマットな質感が好みな人
- 徹底的に赤みを抑えたい人
- 寒色系カラーにしたい人
- 髪が硬くで何色を入れても赤みが残ってしまう人
- 鮮やかな髪色にしたい人
- 白髪もカバーしたい人
- ブリーチなしで透明感がほしい人
- 落ち着いたカラーにしたい人
どんなサロンにおすすめなのか?
- 透明感カラーを得意とするサロン
- 仕上がりのツヤ感を重視しているサロン
- ダメージが少ないカラー剤を探しているサロン
- 外国人風カラーを希望されるお客様が多いサロン
- ハイトーンカラーを強化したいサロン
- 高発色のカラー剤を求めているサロン
- カラー比率が高いサロン
- 若年層のお客様が多いサロン
- 赤みを打ち消す力が強いカラー剤を探しているサロン
- 外国人風カラーを極めていきたいサロン
- 寒色系と暖色系どちらも優れているカラー剤を導入したいサロン
- ファーストグレイにも対応したいサロン
- 透明感カラーを強化したいサロン
まとめ
本記事では、イルミナカラーとアディクシーの違いを解説しました。
どちらも使い勝手の良い優秀なカラー剤なので、上手に使い分けて、お客様一人一人の髪質やダメージレベルにあわせた薬剤選択を行っていきましょう。
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