【くせ毛】寝る前のヘアケアが翌朝の髪質に直結!現役美容師がケア方法を徹底解説

この記事はこんな人におすすめ!
  • 毎朝くせを伸ばすのが大変で憂鬱
  • 寝てる間に髪が乾燥して広がってしまう

くせ毛の方や、加齢とともにうねりが気になる方にとって、朝の髪の広がりやパサつきは大きな悩みです。実はそれ、夜のヘアケアが足りていないことが原因かもしれません。

今回は、現役美容師の筆者が “寝る前の正しいヘアケア方法” を徹底解説します。朝のスタイリングが楽になる夜のケア、ぜひ取り入れてみてください。

なぜ寝る前のヘアケアが重要なのか?

実は、寝ている間の「摩擦」や「乾燥」が、髪のダメージの原因になることをご存じですか?
寝返りによる枕との擦れで髪は乾燥し、広がりや縮れの原因になります。

濡れたまま寝ると…寝ぐせ・ニオイの原因に!

髪が濡れたまま寝てしまうと、自然乾燥の過程でクセがつきやすくなり、翌朝には寝ぐせが目立ってしまいます。さらに、湿った状態の髪は雑菌が繁殖しやすく、ニオイやかゆみといった頭皮トラブルの原因にもつながります。

摩擦による絡まりや乾燥もダメージに

起きたときに髪が絡まっているのは、寝具との摩擦によるもの。
乾燥した髪は水分や油分が不足し、広がり・縮れ毛・ツヤ不足につながります。

くせ毛・うねり対策は夜のケアで決まる

根元の生え癖や年齢によるうねりが気になる方は、お風呂上がりにくせを伸ばすようにブローするのがおすすめ。
ブラシを使って乾かすだけで、翌朝のスタイリングがぐっと楽になります。

寝る前に気をつけたいポイント
  • 髪は根元からしっかり乾かす
  • 濡れたまま放置しない(キューティクルが開いたまま)
  • 髪を守るミルクやオイルを塗布するのも◎

キューティクルが開いた状態で寝ると、外的刺激を受けやすくなり、髪の内部が傷ついてしまいます。

ナイトヘアケアの基本方法

ここでは、今日からすぐに行えるナイトヘアケアの基本方法を紹介していきます。

ナイトセラムやマスクを使う

ナイトセラムは、夜の間に髪へ栄養と潤いを与える、夜用のヘアケア美容液です。
寝具との摩擦から髪を守り、寝ぐせを防止。翌朝のスタイリングがしやすくなります。

また、寝ている間にじっくりと髪の深部にまで成分が浸透するため、高い保湿効果も期待できます。


ナイトマスクは、シャンプー後に通常のトリートメントの代わりとして使う集中ケアアイテムです。
毛先を中心になじませることで、しっとり柔らかい質感に仕上がります。

寝返りによる摩擦や乾燥から髪を守り、翌朝までまとまりのある髪が続きます。

ミルクやオイルを毛先に付ける

お風呂上がりにタオルドライをした後、髪がまだ湿っている状態でヘアミルクやヘアオイルを毛先に塗布することで、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。熱による乾燥やダメージを防ぎ、仕上がりの質感にも差が出ます。

さらに、ドライヤーで乾かした後にも少量を毛先に付けておくと、就寝中の枕との摩擦や静電気によるダメージを軽減する効果も期待できます。


ヘアオイルは、髪の表面をオイルでコーティングして外的刺激から保護する役割を持つアイテムです。乾かした後に丁寧にブラッシングを行い、毛先に少量のオイルをなじませておくことで、翌朝のスタイリングがしやすい状態に整えることができます。

一方、ヘアミルクはオイルと比べて軽やかな仕上がりが特徴で、毛髪内部に水分や補修成分を浸透させる働きがあります。乳液状のやわらかいテクスチャーで毛先をしっとりと柔らかく保ち、朝まで乾燥を感じさせないうるおい感をキープします。

なお、オイルやミルクは付けすぎると重たい印象になってしまうため、少量を手に取り、髪の中間から毛先にかけてやさしくなじませるように塗布するのがおすすめです。

ナイトキャップやシルク素材の寝具を使う

帽子タイプのナイトキャップや、シルク素材の枕カバーは、寝ている間の髪にかかる摩擦ダメージを軽減できる便利なアイテムです。
髪が枕とこすれ続けることで起こる乾燥・絡まり・寝ぐせなどを、物理的に防ぐことができます。

せっかくアウトバストリートメントを丁寧に毛先へ塗布しても、時間とともに成分は徐々に蒸発してしまい、朝には乾燥してしまうことも少なくありません。そこで、ナイトキャップを活用することで、髪と頭皮の保湿効果が高まり、潤いをしっかりと閉じ込めることができます。

髪をやさしくまとめてキャップの中に収めておけば、寝返りを打っても髪が乱れにくく、広がりや寝ぐせも抑えられます。特に寒い季節には防寒効果も期待でき、快眠にもつながります。


また、シルク素材の寝具も非常におすすめです。上品な光沢感があり、美髪効果の高さからプロの現場でも愛用されている素材です。乾燥、切れ毛、寝ぐせに悩んでいる方には特に効果的です。

シルクは保温性と吸湿性に優れており、余分な湿気を吸収しながら、適度な水分量をキープしてくれます。これにより、髪の潤いを朝まで保つことができ、しっとりまとまりのある髪をキープすることが可能です。

さらに、サラッとした心地よい手触りで肌にもやさしく、寝返りをしても摩擦が起きにくいため、髪が乱れる心配も少なくなります。

寝る前のヘアケアにおすすめなアイテム3選!

ここでは、寝る前のヘアケアにおすすめなアイテムを3選紹介していきます。

ケラスターゼ|DP マスク オレオリラックス

くせ・うねり・広がりを抑える集中トリートメント

ケラスターゼの「ディシプリン」シリーズは、くせ毛や髪が広がりやすく扱いにくい方に向けたヘアケアラインです。中でも『マスク オレオリラックス』は、くせを抑えながら、なめらかでまとまりのある髪へ導く集中トリートメントです。

加齢によるうねりやくせ毛、湿気による広がりにお悩みの方に特におすすめです。毛先はしっとりとまとまりながらも、全体は軽やかでサラッとした質感に仕上がります。

週に数回のスペシャルケアとして取り入れることで、広がりや乾燥によって扱いにくくなった髪を、集中的に保湿・補修できます。

フレグランスは、上品でやわらかなフローラルフルーティムスクの香り。心地よい香りに包まれながら、サロン帰りのような髪質を目指せます。


使い方

  • シャンプー後、中間〜毛先の水気を軽く絞る
  • 約25g(セミロングの場合)を手に取り、毛先から中間に向かって塗布
  • 指先で毛束をつまみ、毛先に向かってなじませる
  • 質感がなめらかになるまで繰り返す
  • 5〜10分放置後、よく洗い流す

オラプレックス|No.8 ボンドインテンス モイスチャーマスク

4つの効果を1本で叶える高保湿トリートメント

『No.8 ボンドインテンス モイスチャーマスク』は、オラプレックスシリーズの中でも特に保湿力に優れた集中トリートメントです。
保湿、なめらかさ、ハリ・コシ、ツヤの4つの効果をこの1本で同時に叶える、機能性の高いアイテムとなっています。

週1〜2回のスペシャルケアとして取り入れることで、乾燥やダメージで広がりやすくなった毛先をしっかり補修し、潤いを与えてくれます。毛髪内部までしっかり浸透し、芯からうるおう感覚が得られるのが特徴です。

ややしっかりとしたテクスチャーですが、毛束になじませるとするする伸び、髪全体に行き渡りやすくなっています。
乾かした後は、しっとりまとまりのある仕上がりを実感でき、翌朝のスタイリングが圧倒的にラクになるのも大きな魅力です。


使い方

  • シャンプー後、水気をよく切る
  • 適量を手に取り、ダメージ部分を中心に塗布
  • なじませ5分以上放置し、よく洗い流す

ミルボン|エルジューダ エマルジョン

細い髪のためのうるおいミルクトリートメント

『エルジューダ エマルジョン』は、細くて柔らかい髪に適したミルクタイプの洗い流さないトリートメントです。乾燥しやすく、からまりやすい繊細な髪にうるおいとしなやかさを与えてくれます。

主な保湿成分には、アフリカ・バオバブの葉から採れるバオバブエキスを配合。水分をたっぷりと蓄える力があり、毛髪内部の水分量をしっかりと高めてくれます

さらに、水分保持力の高いセラミドも配合されており、髪の内部から水分が逃げるのを防止。細い髪でもぺたんこにならず、柔らかくしなやかな質感へと導いてくれます。

香りは、夕日が広がる大自然の風景をイメージした穏やかでやさしい香り。ケアタイムが心地よいひとときへと変わります。


使い方

  • タオルドライで水気をしっかり拭き取る
  • 毛先から中間にかけてムラなくなじませる
  • 手に残った分を顔まわり・髪表面に塗布
  • 根元は避けて、毛先を持ち上げながら塗布

まとめ

本記事では、寝る前に行うべきヘアケア方法を解説しました。翌朝のスタイリングのしやすさは、前夜のヘアケア次第で改善することができます。

寝る前の少しのひと手間で、翌朝の毛先の手触り感が格段に変わるので、明日の自分が楽になるように夜のヘアケアを頑張ってみましょう。