インスタグラムフォロワー数3.9万人(2021年5月末現在)を抱える『k-two(ケーツー)』の銀座店店長、谷口翠彩さん。(アカウントはこちら→@xxmido_txx)
雑誌や広告、ルックブックなどを手掛けるフリーのヘア&メイクアップアーティスト(以下、ヘアメイク)としても活躍する谷口さんは、今年初めでは1万人を超えるほどのフォロワー数。
ですが、オリジナリティのあるメイク投稿などでファンを獲得し、半年足らずで+2万人超と注目度が急上昇中なんです。
あるときは人気サロンの店長、またあるときはヘアメイクと、“二足のわらじ”として多忙を極める中、欠かさないインスタグラムを活用したセルフプロデュース術。
『やってみたい!』という強い気持ちがその原動力となっているのだそうです。〈聞き手=小林大甫〉
あまり関心のなかったフォロワー数も、増えてきたことで意識はガラッと変化
今年に入ってフォロワー数が一気に伸びましたが、その要因は何だと思いますか?
実は私自身、これまであまりフォロワー数に関心がなかったんです…(笑)。インサイトも活用していなかったくらいで。
なので、例えば「フォロワー数を伸ばすためにこういうことをやろう!」ということが一切なかったんですよね。
では、結果的に増えた、と? だとしたらよりスゴイですね!
そうなんです。関心がなかったとはいえ、こんな風に見てくれる方が増えたことは純粋に嬉しく思っています。
なので、フォロワー数が増えていくにつれ友人にお願いして分析してみたり、ようやく“数”というところを意識するようになりました。
具体的に投稿方法などで意識している点はなんでしょう?
私のフォロワーは約83%が女性で、コア層が25〜34歳なんです。
メイクの投稿が多いんですが、私の好きな“かっこいい系”のメイクがほとんどで。
そう考えると、「かっこいい女性像を求める人=働く女性」が見てくれているのかなって。
なので、投稿時間を“仕事前の8時半”と“就寝前の22時前後”にするようにしています。
メイク投稿に一貫性があるように感じたのは、谷口さん自身の好みが強く反映されているからなんですね!
そうなんです(笑)。インスタグラムって「自分のやりたいことを知ってもらう場」だと思っていて。
私の場合、サロンワークの他にヘアメイクとしても活動しているので、「どうしたらヘアメイクのお仕事に繋がるか」を考えた結果、“自分の好き”を追求することが近道になるんじゃないかなと思ったんです。
僕は元々、出版社で雑誌の編集者をしていたんですが、ヘアメイクさんに限らずフォトグラファーさんやスタイリストさんを、言い方が悪いですが“どう使うか”が悩ましいところで…。企画や構成意図を踏まえながらも、それぞれの「できること」と「やりたいこと」を把握しておかないとどちらにとっても良くないですからね。
以前はルックなどの持ち込みでそれを見るしかなかったのが、インスタで見れる時代になったのは双方にとって良いことですよね。
実際にそれで化粧品メーカーからご依頼をいただいたり、最近では弘中さん(弘中綾香=テレビ朝日アナウンサー)からオファーをいただいて一緒に新しいメイクを考えよう!って投稿させてもらったり、嬉しいことにお仕事に繋がっているんです。
弘中さんの投稿、見ました! 元々、お知り合いだったわけじゃなかったんですね。あの投稿もひとつのターニングポイントになったのでは?
確かにオファーをいただいたのが今年入ったくらいなので(フォロワー数増加の)要因のひとつかも…。これまで3回ほど投稿しているんですが、それぞれのいいね!数を考えても弘中さんとのコラボで見てくれる方が増えたのは明確ですよね。
ただ、実際にフォロワー増加のきっかけになった投稿は“リール”かも知れません。
仕上がりの写真投稿と並行してアップしているメイクプロセスのリール動画ですか?
そうです!
昨年もアップはしていたんですが、今年入ってすぐに投稿したSUQQUのメイクプロセス(5月末現在10.2万回再生)がとても好評で。サロンの新規お客様も増えたり、DMやコメントもいただくようになったように感じます。
メイクプロセスを伝えるならYouTubeなどでの長めの動画というアプローチもあるかと思うんですが、リールを選んだのには何か理由があるんですか?
まずはインスタ上で完成形を載せていることがあるので、同じプラットフォーム上の方が見る方にとって親切かな、と思ったんです。
あと、皆さんいろんなことをしている間を縫って見てくれるわけなので、大きく時間を割きたくはなくて。「写真見る→どうやるんだろう?→リール30秒」くらいの気軽さが良いかなって。
リールってループしてくれるじゃないですか? あれって切り替わるタイミングで簡単にAFTER→BEFOREがわかるのでメイクやヘアアレンジってとても相性がいいんですよね。
確かにそうですね!そこまで考えていなかったです。
あとは私がせっかちな性格で…あまり長く見てられないっていうのもあったり(笑)。リールに関してもやりたいなと思ってやってみて、結果的に効果があったことでしたね。