- 利用するシェアサロンは、何を基準に選べば良い?
- シェアサロンが多い地域やおすすめの立地が知りたい
- 自分が通いやすいか、お客様が通いやすいか、どちらを選ぶべき?
前回の第2回目の記事では、『フリーランスの美容師になるための必要な準備』について詳しく解説しました。シェアサロンを利用するにあたって用意すべきものをはじめ、手続きや順序などもわかっていただけたのではないでしょうか?
さて、第3回目になる今回は、『実際にどのような基準でシェアサロンを選ぶべきか』についてご説明していきます。シェアサロン選びは収入や働きやすさに直結する部分。しっかりと学び、少しでも役立てていただけますと幸いです!
シェアサロン選びで大切な3つのポイント
シェアサロン選びで大切にしたいポイントは、ズバリ以下の3つ。
- 顧客を連れて行ける『立地』であるかどうか
- 働き方に合う『料金プラン』かどうか
- 『オプション』は充実しているかどうか
内装などを含めると最終的には好みの問題になってしまうのですが、これらは大前提として確認しておきたい要点です。次の項目から、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
【1】顧客を連れて行ける『立地』かどうか
いくら美容師としてのスキルがあっても、施術するお客様がいないと十分に稼ぐことはできません。その上フリーランスの美容師は、集客を全て自分ひとりで行う必要があります。
このことを踏まえると、シェアサロン選びで最も大切なのが立地条件でしょう。
- これまでの美容院で担当していた顧客をしっかり連れて行けるのか?
- そもそも、何度でも通いやすいと思える場所なのか?
- 新規顧客の目にとまりやすい場所なのか?
基本は以上の点を踏まえ、利用するシェアサロンの立地を定めてみてください。
ちなみにお客様のことを考えると、できれば駅から徒歩5分以内、遠くても10分以内の場所がベターです。
とはいえ、人気のシェアサロンはどこも利便性の高い場所にある場合がほとんど。スタイリストに自由な働き方を提供したいという考え方から、大半は商業エリア内に出店されています。
【2】働き方に合う『料金プラン』かどうか
シェアサロンでは、それぞれの会社で異なる利用料金を設定しています。まずは実際に主流となっている料金プランのイメージを知っておきましょう。
- 歩合貸し…売り上げに対して歩合の支払い
- 時間貸し…売り上げに関わらず、利用時間のみの支払い
- 月額貸し…1ヶ月ごとに家賃として決められた額を支払い
例)歩合が40%の場合、1万円の売り上げに対し4000円をシェアサロン側に支払う
例)利用時間が1500円/1hの場合、2時間の利用で3000円をシェアサロン側に支払う
例)利用頻度や時間に関係なく、月に家賃の10万を支払う
メリット | デメリット | |
歩合貸し | ・メニュー料金が安いと支払う金額も安くなる ・時間を気にせず利用できる | ・メニュー料金が高いと支払う金額も高くなる ・売上が上がるほど利用料も高くなる |
時間貸し | ・売り上げの金額に関わらず、一定の支払いで済む ・気軽に利用できる | ・施術中も時間が気になる |
月額貸し | ・月額固定を支払いさえすれば、売り上げは100%還元になる ・時間を気にせず利用できる | ・ある程度安定した収入が必要 |
なぜ利用料金を重視すべきなのかというと、働き方に見合った料金プランでないと思わぬ損失が出てしまうからです。これらは月額単位だと微々たる差にしかならないのですが、年間でまとめると非常に大きな金額になってしまいます。
次回の記事では、実際に人気のあるシェアサロンの利用料金プランを徹底比較していきます。ぜひそちらも併せてチェックしてみてください。
【3】『オプション』は充実しているかどうか
利用料金に加え、オプションの充実度も事前に抑えておく必要があります。具体的にチェックしておきたいポイントは、以下の通りです。
- 決済手数料はサロン側の負担なのか
- シェアサロンを通して薬剤を原価で購入することは可能なのか
- また、どこのメーカーのものを取り扱っているのか
- タオルクリーニングや光熱費は無料サービスか
- 機材や備品の貸し出しはどこまでなのか
シェアサロン自体の利用料が安くても、このようなサービスが充実していなければ結局自分自身の出費がかさんでしまいます。
クリーニング代や光熱費が引かれるのを知らないままシェアサロンを利用し、手取りが減ってしまった…なんてミスは絶対に避けたいもの。利用したいシェアサロンのオプションは、基本的に全て知っておきましょう。
ターゲット別|シェアサロンのおすすめな立地
では最後に、ターゲット別におすすめなシェアサロンの立地をご紹介します。利用する店舗を決めかねている人は、ぜひもう一度ご自身の顧客の年齢層をおさらいしてみてください。
原宿|10代未満〜20代の若者がターゲット
担当している顧客の年齢層が20代未満〜20代半ばくらいの場合、利用するシェアサロン は原宿がおすすめです。目に止まりやすく大手の進出も多い原宿なら、きっと最適な店舗が見つかりますよ。
表参道|30代を含むミレニアル世代がターゲット
おしゃれなカフェやネイルサロンなどが集う表参道。20代半ば〜30代をはじめ、40代を迎えるミレニアル世代の顧客を持つフリーランス美容師さんにぴったりの立地です。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと仕事に取り組めるのも魅力のひとつ。
銀座|40代〜の落ち着いた大人世代がターゲット
ここ数年の間に、銀座にもかなり多くのシェアサロンがオープンしました。年齢層は比較的高めの街ですが、アクセスが良いため40代だけでなくそれ以上・以下のお客様も視野に入れることができます。
※とはいえこの3つの街はどこもかなり立地が良い場所なので、基本はどこを選んでも大丈夫だと思ってOK。あくまで参考程度の情報に頭に入れておいてください。
自分自身に合ったシェアサロンを選ぼう
自分自身のライフスタイルや顧客に合ったシェアサロン選びは、フリーランス美容師として生きていくための第一歩。しっかり検討して、最適な店舗を見つけてくださいね。
さて次回は、実際に人気のあるシェアサロンの料金形態や店舗情報を徹底比較。
ぜひ引き続き参考にしていただけますと幸いです!