美容室の面接を控えている学生の中に、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
入社する美容室によって、自分の将来が大きく左右する可能性もあるので、希望のサロンに入れるように面接までの事前準備がとても大切です。
本記事では、美容学生向けに面接の流れや質問対策について現役美容師の筆者が詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、面接の流れやよく聞かれる質問と回答を把握できるので、当日緊張でパニックになることなく落ち着いて臨むことができます。
美容室の面接の流れとは?
美容室の面接は、個人面接とグループ面接のどちらかで行われます。どちらの場合でも、面接開始時間の10分前には会場に到着して、身だしなみや心の準備を整えておきましょう。
交通機関を利用して会場まで向かう場合は、遅延や渋滞に巻き込まれる可能性もあるので、最寄り駅にはさらに早めに到着しておくことをおすすめします。
また、面接会場がサロンの場合は、待機場所に困ったりお客様の出入りがあったりするので、あまり早く到着しすぎるのも良くないので注意が必要です。
面接の流れとしては、持参している履歴書を担当者に渡してその内容を基に話を進めていくので、記入漏れや不備がないように事前に確認しておきましょう。
自己紹介から始まり、志望動機や長所短所など、聞かれた内容を笑顔でハキハキと答えましょう。
グループ面接の場合は、自分以外の他の志望者が話している間もぼーっとしているのではなく、相槌を打って聞く姿勢を見せることが大切です。
美容学生が面接時に注意すべきことは?
面接中は、言動だけでなく態度や立ち振る舞いもチェックされています。社会人としての礼儀やマナーを意識して、先方に失礼のないようにしましょう。
椅子に座るときは、背もたれにもたれないように浅めに腰を掛け、足を組むのは絶対にNGです。
部屋を入退室するときは、必ず「失礼します」の一言と一礼をしましょう。
面接が終わった後も、退室後すぐに携帯を触ったり気の抜けた行動をしたりするのではなく、担当者が見えなくなるまでは常に気を張って行動することが大切です。
当日の服装やメイク
美容室の面接は、フォーマルなスーツやキレイめな服装などの指定がない場合がほとんどです。
しかし、面接内容と同じくらいに第一印象がとても大切なので、先方に不快な印象を与えないように、過度に派手なメイクや露出が多い服装は控えましょう。
とくに女性の場合は、着席した際にスカートの丈がどのくらいになるのかチェックしておきましょう。極端に短いのは面接の場には不向きで、着席して膝上2センチまでの長さになるものを選ぶのがベストです。
また、自分の好みや個性を全面に出すのではなく、TPOを意識し、志望するサロンの雰囲気にあわせた服装やメイクを選ぶことをおすすめします。
髪型もトレンドを取り入れて、毛先のパサつきや傷みがないか、毛先は褪色していないか、など、美意識を高く持ち面接までにしっかりと自宅でヘアケアをしておきましょう。
事前にお店のホームページのスタッフ写真を見たり、インスタグラムをチェックしたりして、どのような雰囲気の方が働いているのか見ておくとズレが起こりにくいです。
面接の持ち物は?
履歴書は、事前に美容室に郵送する場合もありますが、そういった指定がなければ必ず持参しましょう。
なるべく空欄をなくして、ひとつひとつの項目をしっかりと考えて丁寧に書き、誤字脱字がないか最終確認を忘れずに行いましょう。
面接中や終了後に、必要があればすぐにメモを取れるように手帳やボールペンなどの筆記用具も必要です。
面接でよく聞かれる質問とベストな回答とは?
面接でよく聞かれる質問を事前に想定しておくと、当日何を聞かれても焦ることなく落ち着いて答えることができます。
では、以下でよく聞かれる質問とその質問にふさわしい回答を紹介していきます。
あなたの趣味は何ですか?
美容室の面接だけでなく他業界の面接でもよく聞かれる質問です。趣味を知ることで、その人の生き方や人柄、どのようなタイプの人間なのかが見えてきます。
自分の人柄が少しでも伝わるように、今はまっていることや休日によくしていることを具体的に話しましょう。
例えば趣味が釣りの場合、「趣味は釣りをすることです」と結論から話して、次になぜ釣りをよくするようになったのか経緯を話すことで、話が順序良くまとまっていて相手も聞きやすいです。
もし、人に話せるほどの趣味がなくて困る場合、この質問のベストな回答は自分らしさが伝われば良いので、自分が最も興味のあることや少しでも好きなことを紙に書いて振り返ってみましょう。
美容学校では何を頑張っていますか?
学生の間はどのようなことに注力して頑張っていたのか、どのようなスキルを持っているのかを知るための質問です。
自分が2年間の間にとくにこれを頑張ったと思う技術や、放課後や休日に任意で受講して取得したスキルや資格があれば、そのことについてより具体的に話しましょう。
国家試験の科目をしっかりと勉強した、校内コンテストで入賞したことがある、全国大会に出場経験がある、など、そのときのエピソードも交えて伝えましょう。
どうして美容師を志したのか?
必ずと言ってもいいくらい、サロン面接で聞かれる定番の質問です。
サロン側は、志望者が将来の美容師像をどのくらい明確に考えているのか、どのくらいの熱量をもって美容師として働きたいと思っているのかを知りたいのです。
将来のビジョンを明確に持っている人は、サロン側も入社後どのように育てていくか想像しやすく、求めている人材とマッチすれば採用されるケースが多いです。
そのため、自分が美容師になりたいと思った経緯を具体的に話せるように、面接までに紙に書き出して簡潔にまとめておきましょう。
なぜこの美容室を選んだのか?
志望動機は、サロン面接で採用合否に繋がる重要な質問の1つです。自分がここで働きたいと思った率直な気持ちを、曖昧にせずにストレートに伝えましょう。
ネットで調べた言葉を並べるのではなく、オリジナリティのあるエピソードを交えて自分の言葉で伝えましょう。
志望動機が弱いと、他の美容室でも良いのでは?と思われてしまうので、サロンの強みや魅力を明確に洗い出しておくことが大切です。
美容室側から逆質問を受けた場合は?
一通り、志望動機や自己PRなどを答えた後に、美容室側から「何か質問はないですか?」と聞かれます。
ここで、「とくにありません」と答えると意欲が無いと捉えられてしまう可能性があるので、些細なことで良いので何でも質問してみましょう。
事前に以下のような逆質問の内容を考えておくと、その場で焦らなくて済みますよ。
- 社内コンテストは、ありますか?
- 〇〇のスキルがありますが、活かすことは可能ですか?
- 先輩方は、入社後何年でデビューされていますか?
まとめ
本記事では、美容学生向けに面接の流れや質問対策について解説しました。
面接の流れやよく聞かれる質問を把握しておき、事前にシュミレーションをしておくことで、落ち着いて自分のペースで面接に挑むことができます。