美容師の方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。お客様のお悩みのニーズにあわせたカラー剤を見つけたいですよね。
そこで今回は、頭皮や髪へのダメージ負担が少ないカラー剤5選を現役美容師の筆者が解説します。それぞれカラー剤の特徴や、どのような方におすすめなのかも併せて載せています。
この記事を読むことで、たくさんあるカラー剤の中からどれが頭皮や髪に優しいものなのかが理解できるので、自分のお客様やサロンにあった薬剤を見つけることができますよ。
髪や頭皮に優しいカラー剤の成分とは?
髪や頭皮に優しいカラー剤とは、従来のカラー剤と比べてアルカリの量を最小限に抑えたものや、植物由来の成分が多く配合されたものを指します。
一方の従来のカラー剤は、モノエタノールアミンやアンモニア水などのアルカリ成分が多く含まれており、髪の色素を取り除いて脱色するパワーが強く、髪や頭皮に大きくダメージを与えます。
そのため、カラーをする度に表面のキューティクルが剥がれて、毛髪内部の水分や栄養分が失われ、毛先の乾燥やパサつきに繋がるのです。
毛先が傷んでいるのが気になる方や、頭皮が敏感でカラー剤がしみやすい方は、ダメージ負担が少ない成分が配合されているカラー剤で染めるのがおすすめです。
頭皮と髪にダメージが少ないカラー剤を使うメリットとデメリットは?
頭皮や髪の毛に対してダメージ負担が少ないカラー剤を使うメリットとデメリットを解説していきます。
メリットがたくさんある反面、デメリットもいくつかあるので、双方をよく理解してお客様に使用するか検討しましょう。
メリット
頭皮や髪に対して、ダメージの少ないカラー剤を使う最大のメリットは、頭皮への負担を軽減させて髪も極力傷ませずにカラーができることです。
髪へのダメージが少なく、つややかな質感の髪で毎日過ごすことができ、カラーの色持ちも良いので染める頻度を減らすことも可能です。
また、皮膚が敏感で痒みがでた事がある方でも、なるべく頭皮に優しいカラー剤を使用することで違和感なく快適に過ごせる可能性が高まります。
ただし、皮膚トラブルがあるお客様には、パッチテストを推奨しましょう。
デメリット
一方のデメリットは、髪色を明るくするリフト力が弱い点です。頭皮や髪に優しい成分配合のカラー剤は、アルカリ量が少ないものが多いため、髪の毛を明るくする力が弱いのです。
ただし、カラー剤によっては12〜14レベルまで明るくできるリフト力があって、そのうえダメージが少ないものもあります。
また、ダメージ負担が少ないカラー剤は、頭皮や髪が全く傷まないカラー剤ではなく、ダメージを極力抑えてヘアカラーができるものです。
頭皮や髪へのダメージ負担が少ないカラー剤5選
ここでは、頭皮や髪へのダメージ負担が少ないカラー剤を5選紹介していきます。
milbon Villa Lodola(ヴィラロドラ)
- 92%天然由来のオーガニック成分配合
- ダメージを気にするエイジング毛世代をターゲットにしたサロンにおすすめ
- ヘアカラーによる頭皮や髪への負担を軽減させたい方におすすめ
ミルボンの「ヴィラロドラ」は、世界で初めてオーガニック認証カラーと認められたオーガニックカラー剤です。
オリーブオイル・ホホバオイル・ヒマワリオイルなどの、オーガニック植物成分が配合されており、自然の力を活かした質感を表現できます。
3種のオーガニックキャリアオイルで毛髪を保護し、うるおいを与えてくれるので繰り返すヘアカラーによるダメージを感じさせない艶髪に仕上がります。
ヴィラロドラは、ハイトーンにして透明感を出したい方には不向きで、明るい髪の上から色を入れる場合や、白髪をよく染めたい方におすすめです。
また、周期が短くマメに白髪を染めたいけれど、ヘアカラーによるダメージが気になるお客様のニーズにあわせた薬剤を探しているサロンにおすすめです。
WELLASOFTOUCH(ソフタッチ)
- アルカリ量を最小限に抑えた低アルカリカラー剤
- 薄い色味を作るときに万能なカラー剤を探しているサロンにおすすめ
- 毛先が傷んでいる方におすすめ
ウエラの「ソフタッチ」は、アルカリ量が少ない配合で髪へのダメージを抑えながらも、染料の浸透力は高く色の安定感もあるというバランスが取れたカラー剤です。
髪を明るくする力は弱いですが、傷んだ毛先に色を入れるとき、ブリーチ後のオンカラーのときに使うのがおすすめです。
すでに傷んでいる毛先や、30代後半から50代にかけてエイジング毛のお悩みで悩んでいる方に使うと、ヘアカラーによるダメージ負担が少なく、定期的に継続して繰り返し染められる状態を維持できます。
napla N.COLOR(エヌドットカラー)
- ハーブやシアバターなどの天然由来成分がたくさん配合されている
- オーガニックカラーの中でも高発色を求めている方におすすめ
- 全12色+コントロールライン6色
ナプラの「N.カラー ファッション」は、5種のオーガニックハーブエキス・シアバター・6種のハーブエキスなどの天然由来成分が配合されており、毛髪保護と保湿に優れたカラー剤です。
5種のオーガニックハーブエキスの効果で、カラー剤特有の鼻にツンとくる嫌な匂いを感じることなく、施術中も帰宅後も快適にカラーを楽しめます。
ナチュラルなベージュから多彩なカラーまで全12色あり、透明感と赤み軽減を求めて、青みが多い染料構成になっています。
暖色系を強く表現したい場合は、コントロールカラーのオレンジやチェリーを加えて色味を足すことで彩度高く鮮やかに仕上げることも可能です。
hoyu PROSTEP(プロステップ)
- 4種のナチュラル由来成分配合
- 同シリーズでグレイラインとファッションラインがある
- 発色が綺麗で手触りも良くつややかな仕上がりを求めている人におすすめ
ホーユーの「プロステップ」は、同シリーズにグレイカラーラインとファッションカラーラインがあります。併せて使用すると、根元と毛先で薬剤を使い分けても色味の繋がりに均一性があり綺麗に仕上がります。
グレイカラーとファッションカラーのお客様の比率が同等だと、同シリーズの2つのラインのカラー剤を導入しても良いかもしれないですね。
また、4種(ツバキ油・海藻エキス・アロエエキス・海洋コラーゲン)等のナチュラル由来成分配合のため、頭皮と髪にも優しく、ツヤのある髪色に仕上げます。
LOREAL PROFESSIONNEL iNOA(イノア)
- 主成分がオイルで60%配合
- 髪の毛を傷ませずにカラーしたい人におすすめ
- アンモニアフリーなのでカラー中の匂いが気になる方におすすめ
ロレアルの「イノアカラー」は、主成分がオイルで60%配合されており、アルカリ量も少ないので毛髪を傷ませずに染められるダメージレスのカラー剤です。
頭皮が敏感で従来のカラー剤では痒くなってしまう方でも、低アルカリとオイルが主成分という観点から、パッチテストを行ったうえで試してみても良いかもしれません。
オイルと水の浸透圧で染料を髪の毛内部に入れるので、髪表面のキューティクルを開かずにヘアカラーをすることができます。
キューティクルを開いていないので、ドライ後の毛先のザラつきやごわつきが無く、オイル効果もありしっとりつややかに仕上がります。
また、アンモニアが入っていないので無臭です。美容師もお客様も快適に施術時間を過ごすことができます。
まとめ
本記事では、頭皮や髪へのダメージ負担が少ないカラー剤5選を紹介しました。大切な顧客様に使うカラー剤は、お悩みのニーズにあわせて使い分けられるように揃えておきたいですよね。
ダメージレスのカラー剤を探している方は、使用するメリットとデメリットもよく理解して導入を検討しましょう。