美容師の中でこのようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ハイトーンカラーにしたいお客様が増えてきている中で、安心して使えるブリーチ剤を見つけたいですよね。
そこで今回は、現役美容師の筆者おすすめなブリーチ剤をリフト力別に紹介していきます。
ブリーチ剤の種類
ブリーチ剤は大きく分けて2種類あります。それぞれのメリットとデメリットを理解して、髪質や仕上がりに合わせて使い分けましょう。
パウダーブリーチ
パウダーブリーチとは、名前の通り粉末状のブリーチ剤です。
主成分に脱色力が高い酸化剤「過硫酸塩」が配合されており、補助成分として毛髪の膨張とメラニン分解に欠かせないアルカリ剤「ケイ酸塩」が配合されています。
短時間で高いリフト力を期待できる一方で、髪が受けるダメージは大きいです。
髪質やカラー履歴から判断して、1回の施術でより高いリフト力を求める場合は、パウダーブリーチの使用をおすすめします。
クリームブリーチ
クリームブリーチは、初めからクリーム状のブリーチ剤なので、パウダータイプよりも混ぜやすく粉が舞う心配もいりません。
トリートメント成分が配合されているので、ダメージ負担が少なく、毛髪を保護しながら脱色することができる点が魅力です。
リフトスピードが緩やかなので、塗布スピードが異なるスタッフ2人が一緒に塗布するときにおすすめです。タイムラグが出にくいので、仕上がりがムラになりにくいです。
リフト力はパウダーブリーチと比べると若干弱めなので、施術時間を短縮したいときや硬毛の方を明るくしたいときなどは、短時間でリフトできるパウダーブリーチがおすすめです。
リフト力別におすすめなブリーチ剤を紹介！
ここでは、リフト力別におすすめなブリーチ剤を紹介していきます。
ブリーチ120
ARIMINO
- 安定性のある抜群のリフト力
- クリーミーな操作性で扱いやすい
- ブリーチカラーに力を入れたいサロンにおすすめ
アリミノ「ブリーチ120」は、標準毛を16レベルまで上げることができる、抜群のリフト力を兼ね備えているブリーチ剤です。
粉が舞いにくいパウダー設計のため、2剤とパウダーが均等に混ざり合います。そのため、ダマになりにくくクリーミーな液状で髪に塗布ができるので、ムラになるリスクを軽減できます。
ブリーチカラーのお客様のベースをムラなく綺麗に整えることで、後から入れるカラーの発色が良くなります。ブリーチを伴うトレンドカラーに強くなりたいサロンにおすすめなブリーチ剤です。
プロマスターパワーブリーチ
hoyu PROMASTER
- 狙った明度まで短時間でリフト可能
- 脱色力・脱染力・操作性に優れている
- 効率良く時短でブリーチワークをしたいサロンにおすすめ
ホーユー「プロマスターパワーブリーチ」は、理想の明るさまで短時間でトーンアップすることができる、リフト力に優れたブリーチ剤です。
リフト力が高いパウダーブリーチだと、追いブリーチをする必要性が少ないので施術時間の短縮に繋がります。
また、塗りやすい粘度性で操作性も優れており、無駄がないのでコストパフォーマンスも良いです。
ピュアホワイトの基材色のため、ブリーチ剤を拭き取らなくても明度チェックがしやすく、正確に明るさの確認を行えます。
オルディーブ アディクシー ハイブリーチ
milbon ORDEVE
- 美容師から高い支持を集めているブリーチ剤
- バージン毛を16レベルまでリフトできる
- 低コストでハイパフォーマンスのブリーチ剤を探しているサロンにおすすめ
ミルボン「アディクシーハイブリーチ」は、一回のブリーチでバージン毛をオレンジ味がない16レベルまで明るくできる、リフト力が高くて万能なブリーチ剤です。
また、パウダーの色を青色にすることで同シリーズの「アディクシーローブリーチ」と塗布時に判別しやすく作られています。
低コストでハイパフォーマンスな施術を叶えられるので、サロンワークで使っている美容師が多く人気を集めています。
高いリフト力があるブリーチ剤をサロンに導入することで、1回で理想の明るさまでリフトすることができるので、ブリーチ回数を減らすことができます。
ファイバープレックスクレイブリーチ
Schwarzkopf FIBREPLEX
- 髪を保護しながらブリーチができる
- ブリーチ後も高いレベルのヘアクオリティを維持
- ダメージが気になる方に使えるブリーチ剤を探しているサロンにおすすめ
シュワルツコフ「ファイバープレックスクレイブリーチ」は、脱色するだけでなく髪を保護・強化できるブリーチ剤です。
毛髪保護成分（ジカルボン酸）が、ブリーチの酸化ダメージから髪を守ります。枝毛と切れ毛を98.6%削減し、ダメージを受けにくい強い髪へと導きます。
また、カオリンクレイの効果で緩やかでやさしいリフトが可能になり、塗布スピードに差があっても塗りムラが出づらいです。
ダメージが少なく、リフト速度も緩やかなので、2回目以降のブリーチにもおすすめです。
N. パウダーブリーチ
napla N.
- 毛髪保護成分配合で髪をケアしながらブリーチができる
- 放置時間30分まで安定したリフト力
- 髪にダメージが少ないブリーチ剤を探している方におすすめ
ナプラ「N. パウダーブリーチ」は、毛髪を保湿・保護する成分が含まれている髪に優しいブリーチ剤です。
また、放置時間30分まで安定した速度でリフトアップするので、希望の仕上がりまでどのくらいで到達するのか計算しやすいです。
ケア力が高い分、リフト力は少々落ちますが、髪のダメージ負担を極力抑えながら明るくさせたい方におすすめです。
napla
- 一定のスピードでリフトするので仕上がり予想がしやすい
- ダメージレベルに合わせて使えるブリーチ剤を探している方におすすめ
- 髪に優しいブリーチ剤を探している方におすすめ
ナプラ「アクセスフリーパウダーブリーチ」は、緩やかな速度でリフトアップするので、ダメージも考慮できて、仕上がり予想がしやすいブリーチ剤です。
従来のパウダーブリーチよりも比重の重い処方なので、パウダーの飛散を抑えられます。
放置時間30分以上でも、一定のスピードでリフトアップしていくので、安定性があり希望明度までの時間計算がしやすいです。髪へのダメージ負担も少ないので、既染毛や追いブリーチの時に安心して使えます。
また、緩やかにリフトしていくので、ダメージレベルにあわせて放置時間を調整できるのも嬉しいポイントです。
まとめ
本記事では、現役美容師の筆者がおすすめするブリーチ剤をリフト力別に紹介しました。
どれも美容師に人気のある万能なブリーチ剤なので、用途に合わせて使い分けられるように、数種類のブリーチ剤を揃えることをおすすめします。
